店舗事例05「ワンコインイタリアンバールとデリバリー」

お客様名:La festa 三軒茶屋店

お客様名:La festa 三軒茶屋店

物件は三軒茶屋の裏通りにあるビルの一角の一階。良いとも悪いとも言いにくい立地条件です。オーナーの小澤さんとのお話の中でも、それほど売り上げが見込める場所ではないので内装費用もキャップ制にして何があってもそれ以上費用を掛けないことにしました。さらにイートインだけでは限界があるので、ピザのデリバリーも兼用することになり、これが売り上げの補填を充分しています。内装工事はもともとあった前の店がクラブっぽい内装で全く転用が効かず、さらに開放感を確保するためにも外壁は全部解体しなければなりませんでした(予算的にはとってもトホホなんですが)。

しかしそれにより全面が開放的なガラス扉になり、抵抗なくお客さんが入ってこれるお店となりました。

結果は試算の通り、売り上げも堅調に推移しており夜9時以降のリピーターが増えている様子です。

デザインのポイント

「“賑わい”を利用した宣伝効果」

お店は、多くの飲食店が入る雑居ビルの1階、隣接する通りから少し奥まったところにあります。

通りからの視認性が非常に悪く、お客を誘導するには人々に対していつも以上にアピールする必要があります。

既設で小さな袖看板がありましたが、それだけでは効果を期待することができません。

そこであえてファサードは作らず、お店の賑わいを通りに伝えることで宣伝効果を狙いました。

空調や戸締まりの関係でビルの共用通路との間には、フルオープンになる建具を設置。

スタンド看板と共に客席も通路に出すことでお店の存在をアピール(入口付近まで来ると店内や厨房が丸見えです)。

不利な立地でも高い訴求力を持たせることができました。

建具を全開にすると店内は広場のように作用するので、小さい店舗ながらも開放的なスペースを提供しています。

お客様名:La festa 三軒茶屋店

「コンスタントに注文を得るための仕掛け」

お客様名:La festa 三軒茶屋店

ボリュームのある料理とお酒を低価格で提供する“イタリアン酒場”がこのお店のコンセプト。

単価を抑えた営業形態をとられるということで客席数はある程度多めに、効率良く注文が入るような機能を持たせなければなりませんでした。

そこでスペース効率の良いハイチェアーの立ち飲みスタイルを提案。

コンスタントに注文を獲得するためには、店内に活気を与えるのが一番です。

今回は、人と人の肩が触れ合うぐらい客席の間隔を詰めて効果を狙いました。様々な人が入り交じるスタンドバーならではの楽しい雰囲気は、開放的な入口と相まって、”もう一杯だけ”という気にさせるのではないかと思います。

「付加価値をつけ競争力を持たせる」

一目で“イタリアンBar”とわかるように、内外装はイタリアンレッドとブラックでまとめました。

全体的に風合いのある色と素材を使用して、カジュアルでリーズナブルなイメージを演出。

若い女性客の利用が見込まれるので、シャンデリアなどを使ってちょっとだけリッチでお洒落な感覚も与えてあります。

価格は“居酒屋”だけど、雰囲気は“居酒屋以上”というスタイルで、付加価値を持たせました。

「五感を刺激する直感的インテリア」

飲食店の場合、“料理をつくる”“グラスにビールを注ぐ”といった行為も空間を構成する要素です。

“インテリアの素材の一つ”と言っても過言ではありません。

厨房は“ライブ感”と称されるように、一種の舞台装置として機能します。
調理の火や湯気、ピザを焼く様は一種のアトラクションのような効果があり、食欲を増し、店内に活気を与えます。

このような飲食店のプリミティブな効果を最大限引き出すことで売り上げにつなげようという目的から厨房を見せるオープンキッチンのスタイルを採用。

厨房と客席を隔てるカウンターの上には、ワインボトルや山盛りの食材が並べられ、それを実際に使って料理できるよう、床高など十分配慮して、フラットな天板を設計しました。

厨房内は店内同様に扱い、仕上げを施すことで、客席との距離感を縮めました。

お客様名:La festa 三軒茶屋店

店舗データ

住所東京都世田谷区三軒茶屋
経営母体名株式会社Diamond Dream Dining
代表者小澤 仁裕
開店年月日2011年5月
業種業態イタリアン ピザ&パスタ
営業時間17:00~24:00
月商450万円
坪数14.9坪
席数31席
稼働日数30日
稼働従業員数/日3名
内装費用(厨房別・看板含む)670万円
特色ワンコインイタリアンバールとデリバリー