“ワンテーブル”の貸切価格でコース提供

コースや宴会料理は、たいていが「1人前でいくら」という価格設定をする。だが、お客の心理を考えれば、もっと柔軟な売り方を工夫してもいい。ビジネス街にある中華料理店では、小グループ向けのコースの売り方を工夫。それは「ワンテーブル貸切で、料理がこれだけ付いて、この価格! 」というお値打ち感を強くアピールする売り方だ。

同店が提供するのは、「ワンテーブル5500円」(料理6品+デザート)と、「ワンテーブル9800円」(料理9品)のコース。5500円は3名まで、9800円は5名までの利用としているが、実際にはそれ以上の人数でも柔軟に対応する。特に5500円のコースは3~4人で来店するグループ客に人気だ。

店側にとって、コースの予約が入るとその日の売上が確保しやすい。一方、小グループ客の場合、コースで注文するより、自分たちの好きなものを自由に注文したいという心理もある。だから「テーブルだけ予約したい」という小グループ客も多い。

その点、この売り方なら1人当たり料理2品ほどの負担で「ワンテーブル貸切」ができるためお客は納得でき、腹具合と懐具合に合わせて追加注文もしやすい。

法人の接待、宴会需要が減り、仲間内の飲み会やプライベートな利用を、もっと獲得したいという店は増えています。その点では、「自腹だから安く済ませたい。でもせっかく集まるのだから楽しくないとイヤだ」という個人利用のお客心理を捉えることが大切です。